シンギュラリティーにっぽん
自ら考え始めた人工知能(AI)。なぜそう考えたのか、その判断の根拠は人間にはわからない。「ブラックボックス」のままで、命や安全をゆだねることができるのだろうか。(編集委員・堀篭俊材)
「AIがなぜこの株式を『買え』と指示するのか。よくわからないんです」
ヤフーの子会社アストマックス投信投資顧問で、シニアファンドマネージャーを務める広居卓也さんは、使い始めて2年半経った今も首をかしげる。
同社の投資信託「Yjamプラス!」は、景気や企業の財務情報など普通の運用に使われるデータ以外に、ヤフーが集めるビッグデータを元にAIが株価を予測し投資先を決める。2016年末に運用を始め、5月末で国内の上場企業約180銘柄に投資、運用総額は約280億円に達する。
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ビッグデータとして使われるの…