人工知能(AI)を活用したサービスや製品の企業向け展示会「AI・人工知能EXPO」が3日、東京・有明の東京ビッグサイトで始まった。省力化につながるAIのサービスや製品にとって、人手不足は追い風だ。3回目となる今回は250社が参加し、幅広い分野での活用方法が紹介されている。5日まで。
香港を本拠とするセンスタイムの日本法人は、脇見運転や居眠り運転を防ぐシステムを紹介した。ハンドル付近に設置したカメラが、ドライバーの表情や目線の動きをとらえる。視線が一定の範囲を超えて動いたり目を閉じた状態が続いたりすると、アラームで知らせる仕組みだ。顔を登録しておけば、端末に顔を映すだけでビルや遊園地のゲートの開閉や、ロッカーの解錠ができるサービスも紹介した。
小売店のシステムを手がける「VINX」(大阪市)は、無人店舗の監視システムを展示。入店者の動きを追い、万引きなどの不審な行動を検知するとスピーカーから「何かお探しですか」などと話しかけ、「警告」する。1人がモニターを通じて複数店舗を管理できる。客はセルフレジで、キャッシュレスで会計を済ませる。客数が少なく客層がある程度特定できる、工場や病院の建物内の売店などでの導入を想定しているという。
イラスト制作会社の「ジーアン…