昨年末に「ペイペイ祭」として話題となった、スマートフォンを使ったQRコード決済サービス「PayPay(ペイペイ)」は4日、支払額の最大20%および抽選で最大1千円相当の電子マネーが戻ってくる「第2弾100億円キャンペーン」を12日から始めると発表した。
還元に上限を設けることでキャンペーンを長続きさせ、とくに少額でのQRコード決済の利用を促す狙いだという。キャンペーン期間は5月末までとしているが、期間中でも還元が100億円相当に達したら、その時点で終了する。
第1弾で、40回に1回の確率で支払額の全額相当が還元されるキャンペーンを展開したところ、利用者が殺到。開始からわずか10日間で還元総額が100億円に達し、終了となった。
新キャンペーンでは、アプリを銀行口座に接続している場合、1回あたりの上限を1千円相当とし、支払額の20%分の電子マネーが還元される(期間中の還元の上限は5万円)。また、10分の1の確率での「当たり」になると、購入額1千円までなら全額分、購入額1千円を超えたら1千円分の電子マネーが還元される(期間中の上限は2万円)。
4日に記者会見した中山一郎社長は「毎日の少額の利用を促進したい」と第2弾キャンペーンの狙いを説明した。
一方、第1弾では、期間中に計4回のシステム障害が発生したほか、不正に入手されたクレジットカード情報を使った不正請求も相次いだ。ペイペイではこうした問題を受け、カード情報の入力に回数制限を設けたり、カード利用時の上限額を変更したりするなどの対策を取ってきたという。
ペイペイはソフトバンクとヤフーが共同で設立した。サービスの累計登録者数は400万人を超えたという。(篠健一郎)