女子ボクシングの東洋太平洋フェザー級王者・藤原芽子(わかこ、38=真正)が29日、初の世界戦を迎える。1階級上のスーパーフェザー級(約59キロ以下)で、世界ボクシング協会(WBA)王者の崔賢美(チェヒョンミ、28=韓国)に敵地で挑むことが決まった。女手一つで3人の子供を育てる母親は「倒して帰ってきます」と強気だ。
いわば「普通」のお母さんが、一つのきっかけからプロボクシングの世界戦にたどり着いた。藤原の経歴はボクサーとしては異色だ。
学生時代はバスケットボールに親しみ、高校卒業後は結婚して3児の母に。31歳で始めたジム通いも「ストレス発散のため」だった。
転機は離婚だった。32歳の時…