梅雨になり、気温と湿度が高い日が続く。水虫の原因である白癬(はくせん)菌は、じめじめとした環境が大好きだ。特に注意したいのが爪に感染する水虫だ。治しきらないと、足の水虫を繰り返す原因になる。昨年、21年ぶりに新しいのみ薬が出て、より治療しやすくなった。
水虫はかびの一種、足がむれやすい冬も要注意
東京都内に住む70代男性は足の水虫が気になり、今年1月、埼玉医大病院(埼玉県毛呂山町)の皮膚科を受診した。靴を脱ぎ、常深(つねみ)祐一郎教授に足を見せた。爪は濁っていて、形も崩れていた。削り取った部分からは白癬(はくせん)菌が見つかった。
「足と爪の水虫ですね」。常深さんが伝えると、男性は「爪も水虫になるんですか」と驚いた。さらに常深さんは「爪の水虫を治さないと、足の水虫を治しても爪から菌が移って再発します。爪の水虫も治しましょう」と続けた。
水虫の原因はカビの一種の白癬…