人事院は25日、2019年度(20年4月採用)の国家公務員総合職試験の合格者が1798人だったと発表した。大学別(院含む)でトップの東大は307人で、前年度より22人減り、少なくとも09年度以降で最少となった。京大の126人、早大の97人と続くが、それぞれ25人、14人減った。人事院は「東大の受験者数自体が減っている。民間企業に流れているようだ」としている。4位の北大は81人で、前年度より14人増えた。
合格者のうち女性は567人(31・5%)で、初めて3割を超えた。合格者倍率は9・6倍(前年度10・9倍)で、旧1種から総合職試験に変わった12年度以降で初めて10倍を下回り、過去最低だった。全体の合格者倍率の低迷は、理工系の大学院修了者を中心に、試験申込者数そのものが減っているためという。
各府省庁が今後、合格者と面接し、計764人を採用する予定だ。