31年ぶりとなる日本の商業捕鯨再開をアピールしようと、日本捕鯨協会は1日、「捕鯨新聞」号外を発行した。鯨料理を味わってもらうため、専門店があるJR新宿駅周辺など都内4カ所と、沖合に向けて船団が出港した山口県下関市で計1万部を配布した。
東京都千代田区のJR神田駅周辺では午前8時から、スタッフ5人が「号外です」「鯨料理のおいしいお店も掲載しています」と声をかけ、通勤客らに手渡した。
近くに勤める会社員の男性(51)は、「昔、給食で食べました。クセがあるのが好き。再開をきっかけに今度食べに行こうと思う」。別の男性会社員(66)も「普段から食べている。ただ値段が高いので、商業捕鯨になって安くなってくれたら」と期待した。
一方、女性会社員(37)は「朝のニュースで商業捕鯨再開を知ったが、鯨は食べたことがないし、特に印象もない。再開しても食べることはないと思う」と冷静な反応。会社員の男性(37)も「鯨は子どもが描く、海の大きな生き物の代表的なイメージ。食べるものという感じがないですね」と話した。