皇居内を南北に走る「乾(いぬい)通り」の一般公開が30日、始まった。花冷えの中、平成最後の乾通りの桜を見ようと、朝から大勢の人が訪れ、ソメイヨシノやシダレザクラなどを思い思いにカメラに収めていた。公開は4月7日までで、入場は無料。
乾通りは約600メートルの並木道。一般公開は天皇陛下の傘寿を記念して2014年に実施し、その後春と秋に定例化した。同僚と訪れた東京都杉並区の深瀬達哉さん(60)は「皇居で平成最後の桜を見られていい記念になった。見応えがあった」と満足そうに話した。
入場時間は午前9時~午後3時半、東京駅側の坂下門から入り、乾門などから出る。問い合わせは宮内庁のテレホンサービス(03・3211・1475)。(多田晃子)