スズキが6月27日開いた株主総会で、創業家の鈴木修会長の取締役再任への賛成は65.85%にとどまった。昨年の93.19%から30ポイント近くも大幅に低下した。修氏の長男の鈴木俊宏社長も賛成率は昨年の94.20%から69.85%に落ちた。昨夏以降に発覚した不正検査問題が影響した可能性がある。ただし出席株主の過半数の賛成を得て、いずれも可決された。
総会では取締役8人の選任が諮られ、賛成率は修氏が最低だった。スズキによると、修氏の賛成率は、開示が始まった10年の株主総会以降で最低という。鈴木氏親子以外の6人の取締役案への賛成はほとんどが9割超だった。
スズキは今年4月、無資格検査問題の影響で、1件あたりでは過去最多となる200万台超のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。