地域航空会社のフジドリームエアラインズ(FDA)は5日、神戸空港を発着する定期便を今年秋から運航すると発表した。関西の空港への定期便就航は初めて。スカイマークも同日、神戸発着便の増便を発表。規制緩和による神戸の発着回数拡大が、関西の空の価格競争を促す可能性もある。
FDAは現在、国土交通省への就航路線の申請に向けて、発着地と調整中だ。すでに就航している松本(長野県)や高知などが候補になっているという。
松本へは、日本航空が大阪(伊丹)空港から夏のみの季節運航を実施。高知へは全日本空輸が伊丹から、ジェットスターが関西空港から定期便を運航している。FDAの神戸就航で、利用者の選択肢が広がり、料金面でも競争が起きる可能性がある。FDAの三輪徳泰社長は神戸市での会見で「関西には初就航。神戸と地方都市を結び活性化に寄与したい」と話した。
一方、スカイマークは8月1日から、那覇、長崎、茨城の3路線で1日2便(往復)ずつ増便する。那覇発の最終便は、午後6時45分発(神戸着は午後8時45分)となり、夕方まで観光を楽しめるようになる。市江正彦社長は神戸市での会見で「神戸は西の拠点として大変重要。(神戸空港の)規制緩和の決定を受けて、すぐさま増便を決断した」と述べた。
神戸空港については、関係自治…