同方威視が独自開発した第2世代コールドチェーントンネル型全方位自動消毒システムが青島低温倉庫に輸送され、試験的な消毒作業を行っている。同方威視の李元景上級副総裁は「ユーザーの現場でのフィードバックに基づき、システムは正確性、適用性、利便性、スマート性などの面で大幅に向上した」と述べた。科技日報が伝えた。
新型コロナウイルスの輸入コールドチェーン食品による輸入リスクを効果的に防止するため、国家衛生健康委員会は9日「輸入コールドチェーン食品の予防的全面消毒活動案の通達に関する通知」を発表した。同案は全フロー閉ループ型管理及び追跡可能の実現を求めているだけでなく、通関地、輸送、入庫、卸売、小売などにおいて輸入コールドチェーン食品が初めて中国国内の人と接触する前に、予防的全面消毒処理を実施する必要があることを明らかにした。
同方威視は今年7月、天津税関の需要に速やかに対応し、第1世代コールドチェーントンネル型全方位消毒システムの開発を始めていた。わずか1カ月で天津港国際物流コールドチェーン拠点など6つのコールドチェーン食品企業及び倉庫保管拠点で10セットの設備の設置・テストを行い、輸入コールドチェーン食品外部包装のサンプリング消毒作業を展開した。第2世代消毒システムは流速、風速、移動速度を調節し、ウイルスや細菌など異なる微生物の正確な消毒を実現し、そして包装の内容物を汚染することもない。設備は「自動6面スプレー消毒技術」を採用し、コールドチェーン商品のみならず、小包や手荷物の表面に均等に消毒液がスプレーされ、死角なき全面的な消毒を実現する。同時にシステムはワンキーによる出入口の切替機能を持ち、双方向消毒制御の利便性を上げた。全体構造のモジュール化一体型設計により、通関地や低温倉庫などの場所で柔軟に使用できるとともに、短距離移動により各種物流輸送システムとの連結を実現し、異なる消毒物品の輸送方法の基準を満たす。
消毒中の作業員の安全を保障するため、同方威視は同製品を開発する際に、スプレー空間相対的閉鎖、液位自動検査・補給、廃液自動回収、漏出防止などの設計により、刺激物に接触するリスクを最大限に下げた。同時に5Gと4G通信技術でインターネットに接続し、北斗とGPSによる測位を結びつけることで、システムは設備の位置と使用状態をリアルタイムで遠隔モニタリングすることができる。さらには複数種類の安全認証方法を通じユーザー専用の管理システムと接続し、遠隔の消毒指示を受け取り、消毒データを送り返すことができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年11月14日