清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)を間近に控え、全国各地ではすでに墓参りが始まっている。国務院共同対策メカニズムは1日に記者会見を行い、今年の清明節の墓参りに関する手配を発表した。経済日報が伝えた。
予約、人数制限、暫時見合わせなど、様々な対応見られる今年の清明節
民政部(省)は3月13日、「清明節の墓参りに関する通知」を発表し、9項目から各地の墓参り政策をめぐる手配について通達を出した。具体的には、集団での祭祀イベントの実施は暫時見合わせ、墓地などでの墓参りの管理徹底、墓地に直接赴かずオンラインで祭祀を行う方法の推奨、などが挙げられた。
また、今年は人数制限予約といった方法を導入したことから、墓参りをする人の人数や車の流れは、例年より少なくなるとみられている。
墓地に行かなくても先祖の供養は可能
清明節は、精神文化の伝承に重きを置いており、墓地に出向き掃除して手を合わせるほか、多様化した祭祀方式によって、先祖を供養するという人々のニーズを満たすことは、数年前から、生命尊重の発揚やエコ文明的な埋葬という新たなトレンドになっている。
【在宅供養】
故人の家族たちは自宅で小規模な法要を行うことで、故人の美徳に思いを馳せ、故人の精神文化を引き継いでいく。
【オンライン墓参り】
各地の民政当局や葬儀サービス機関も、オンライン墓参りのプラットフォームを構築しており、故人の家族は、こうしたプラットフォームに登録することで、ネット上に故人の追悼スペースを構築することができ、そこにオンラインでの献花やメッセージを送ることで、故人に哀悼の意を捧げることができる。
【集団墓参り代行】
条件を備えた葬儀サービス機関は、公益性のある集団での墓参りサービスの無料提供を企画し、職員が厳粛な集団追悼セレモニーを執り行い、家族はその様子をライブ配信または録画配信で視聴できる。
【個人墓参り代行サービス】
条件を備えた公営墓地などの葬儀サービス機関は、必要とする故人の家族のために、職員が個人的な墓参り代行サービスを提供する。墓参り代行サービスには、無料の基本サービスと、有料の追加サービスがある。有料の代行サービスについては、利用者が明確に理解できるように、各詳細項目と価格を公開すべきで、合法的かつ規程に合致した内容でなければならず、法外な料金徴収は行ってはならない。(編集KM)
「人民網日本語版」2020年4月3日