内蒙古(内モンゴル)科学技術大学が18日に明らかにしたところによると、国家傑出青年で、長江学者の李梅教授が率いるチームはレアアース汚染の廃液・廃ガス・固形廃棄物の根本的対策を行い、資源の利用率を高めることを目標とし、学際的な新たなアプローチを採用し、レアアース鉱物の高効率濃縮(高品位レアアース精鉱焼成分解)レアアース清潔抽出及び副産元素であるフッ素・リン・トリウム回収の選鉱・冶金新技術を再構築した。同技術は現在、中間試験の段階に入っている。科技日報が伝えた。
この新技術は中国北方のレアアースが40年近くにわたり踏襲してきた濃硫酸高温焼成抽出工法に代わり、フッ素・リン・トリウムの廃液・廃ガス・固形廃棄物汚染の問題を根本的に解消する可能性がある。
李氏は「新技術の選鉱部分は白雲鄂博鉱が50%のレアアース精鉱しか生産できない局面を変え、精鉱の品位を65%に、回収率を15%に引き上げた。選鉱が高品位・高回収率を同時に実現できないというボトルネックを解消するとともに、高品位レアアース精鉱の産業化推進を実現した。新技術は企業に大きな経済効果をもたらしているだけでなく、包頭のレアアース産業の高度成長に技術的サポートを提供している」と述べた。
データによると、この新技術の製錬技術は回収率93%以上の高純度混合レアアース塩化物溶液を得ると同時に、製錬の過程で汚染を生む副産物のフッ素・リン・トリウムなどの回収・再利用を行い、根本的に汚染源を断ち切ることができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年4月21日