突如襲ってきた新型コロナウイルス感染拡大によって、国の体面と人格が試されている。世界的災難を前にして、困難に毅然と立ち向かう人もいれば、人としての最低ラインを越えてしまう人もいる。ポンペオ国務長官をはじめとする一部の米国の政治家は、公然と「うそ、ペテン、盗み」の手段を外交ロジックとし、対外的には中傷や誰かに汚名を着せる行為、恐喝やゆすりを行い、国内においては数多くの国民の生命の安全を軽視し、さらには全力で国際防疫協力を妨害している。
国内的には、ポンペオ国務長官は米国の防疫において足手まといになっている。米国の多くのアナリストが、ポンペオ国務長官は感染症予防・抑制のうえで何の功績もあげていないと指摘している。例えば、米政治ニュースサイト「ポリティコ」は、「ポンペオ国務長官は指導力の面で無能であるだけでなく、感染症拡大を利用して米国のいわゆるライバルを悪意をもって貶め、現在世界が緊急で必要としている防疫協力を弱めようとしている」としている。
対外的には、ポンペオ国務長官は国際防疫を進めるうえでの障害物になっている。世界保健機関(WHO)と中国に対し、ポンペオ国務長官はその仲を裂こうと双方をけしかけ、恐喝のような行為に出ている。キューバやイラン、ベネズエラなどに対しては、ポンペオ国務長官は制裁に積極的だ。同盟国に対しては、ポンペオ国務長官の言うところの援助はリップサービスだけで実行を伴わず、逆に軍用機を出動させて他国の物資を奪った。世界の権威ある医学誌「ランセット」は4月25日、米国が今WHOへの資金拠出を停止するのは非人道的な犯罪行為だとする文章を掲載した。
ポンペオ国務長官は米中央情報局(CIA)局長時代に使い慣れたスキルを外交の舞台でも踏襲し、公然と事実を捏造し、デマを流布させている。多くの場面で、ポンペオ国務長官は故意に「武漢ウイルス」という人種差別的なレッテルを用い、中国が感染状況を隠蔽したというデマを流し、さらには中国に損害を賠償するよう煽っている。それによって、ポンペオ国務長官は国際世論を煽り立て、中国と他国との関係に水をさそうとしている。
しかし、 国際社会はポンペオ国務長官の拙劣な演技を良しとせず、その「野次馬を煽る」ようなやり方で他国に汚名を着せる行為を受け入れなかった。ポンペオ国務長官がWHOに米国での調査をさせようとしなかったのに比べ、中国が国際社会に感染状況を報告したタイムラインは明確だ。ポンペオ国務長官の「リップサービス式援助」に比べ、中国が他国に対して行った援助は真心と誠意のこもったものであり、他国からも心からの感謝が寄せられている。
新型コロナウイルス感染が世界的に拡大していると同時に、ポンペオ国務長官は政治的なデマを広めている。米国の外交高官であるにもかかわらず、そこにはプロフェッショナル性も責任感も感じられない。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年4月30日