新世代出稼ぎ労働者が従事している職業は商業とサービス業がメインで、全体の32.5%を占めているものの、上の世代と比べると15.2ポイント下回っている。次に多いのは専門技術者で26.0%、上の世代を9.1ポイント上回り、事務員が22.1%で上の世代を5.0ポイント上回った。新世代出稼ぎ労働者の労働は上の世代と比べてハードではなくなっている。新世代出稼ぎ労働者の1週間当たりの労働日数は平均5.8日、1日当たりの労働時間は平均8.9時間となっているのに対して、上の世代の出稼ぎ労働者の労働日数は平均6.2日、1日当たりの労働時間は平均9.1時間だった。
新世代出稼ぎ労働者の平均月収も上の世代のより多く、平均5850元(1元は約15.1円)と上の世代より896元多い。約6割の平均月収は5000元以上で、その割合は上の世代を16.1ポイント上回った。約3割は4000-5000元で、その割合は上の世代を6.6ポイント上回った。
仕事を選ぶ際に重視するのは権益の保障
新世代出稼ぎ労働者は上の世代と比べて自分の権利を主張する意識が高く、法律などさまざまな手段を活用して合法的な権益の保護に努め、仕事を選ぶ際も、権益の保障を重視し、労働契約を交わしている割合も高い。権益を侵害されたことのある新世代出稼ぎ労働者の割合は比較的低く3.4%にとどまった。また、侵害された時について、95.5%が「何とかして解決する」と答えた。
うち、法的手段の割合が最も高く45.4%と、上の世代を5.1ポイント上回った。「相手と意思疎通して解決する」は39.5%と、上の世代を5.5ポイント上回り、「政府当局に訴える」は24.1%で、上の世代を1.3ポイント上回り、「労働組合に助けを求める」は10.8%で、上の世代を8.3ポイント上回った。五険一金(養老保険・医療保険・失業保険・労災保険・出産育児保険と住宅積立金)に加入している新世代出稼ぎ労働者の割合も高く、いずれも60.0%以上だった。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年5月22日