海斗1号を投入する様子
中国科学院瀋陽自動化研究所が開発を担当した全水深自律・リモートコントロール潜水艇「海斗1号」がこのほど、マリアナ海溝で水深1万メートル潜水試験及び試験的応用任務に初めて成功し、中国の1万メートル級作業型無人潜水艇の空白を埋めた。人民日報が伝えた。
海斗1号はマリアナ海溝で水深1万メートルの潜水を4回行った。最大潜水深度は1万907メートルで、中国の潜水艇による最大潜水深度の記録を更新した。高精度測深、ロボットアーム作業、近海底活動時間、音響探査・測位、音響通信有効距離、高精細動画伝送などの面で、中国の潜水艇分野における新記録を多数樹立した。
探査・作業を一体化させた1万メートル潜水設備である海斗1号は、中国で初めて全水深高精度音響測位技術及びマルチセンサー内蔵情報融合手法を導入し、「チャレンジャー海淵」の最深エリアの巡航・探査及び高精度測深を完了し、一連のデータ資料を取得した。
同時に、完全に独自の知的財産権を持つ全水深ロボットアームにより、海斗1号は深淵海底試料採取、沈積物試料採取、目印投入、水試料採取など水深1万メートル海底作業を展開するとともに、高画質撮影システムにより異なる作業エリアの映像資料を取得し、深淵地質環境の特徴と生物進化メカニズムの研究と探査を掘り下げるための貴重な素材を提供した。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年6月9日