19日午後に開催された中国国務院共同対策メカニズムの記者会見で、多くの人が心配する秋・冬季の新型コロナウイルスの再流行について、中国疾病予防管理センター疫学首席専門家の呉尊友氏が、「約半年間の実践により、新型コロナウイルスを抑制することができると確信している。中国では、今年初めに湖北省武漢市で起きたような、深刻な新型コロナウイルス感染拡大が発生することはないだろう」との見方を示した。北京日報が報じた。
呉氏によると、その確信は2つの事実に基づいているという。まず、今年1月と2月に武漢で新型コロナウイルス感染が拡大した際、武漢で働いていた多くの人が30省・自治区・直轄市に帰省し、感染が湖北省以外の30省に広がった。その一方で、各地で万全な対策が講じられたため、湖北省以外で2000人以上の感染者が出たところはない。また、感染者が1000人以上だったところも4省しかなかった。
次に、4月と5月、中国東北地方の一部の地域で輸入症例が発生し、現地で感染が拡散した。そして6月には、北京でも新発地市場に端を発する集団感染が発生した。7月には大連や新疆維吾爾(ウイグル)自治区烏魯木斉(ウルムチ)市でも集団感染が発生した。しかし、それらの集団感染をすぐに発見し、有力な対策を講じたため、速やかに抑制することができた。これらの事実は、中国には感染状況を早期発見し、直ちに抑制する能力があることを示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年8月21日