北京市海淀区で27日に開かれた、中関村北斗・宇宙情報サービス産業サミットフォーラムにおいて、北斗3号に基づく複数の独自革新成果が初公開された。これには北斗の最新世代高精度測位チップ、衛星宇宙観測・制御送受信機、北斗+リモートセンシング世界応用サービスプラットフォームなどが含まれる。北京青年報が伝えた。
フォーラムの現場で、北斗星通の「北斗最新世代高精度測位チップ」機能のデモンストレーションが初めて行われた。正式発表は年内を予定。北斗星通戦略発展センターの李楠ブランドディレクターによると、携帯電話や車載ナビなどにはチップが不可欠だ。分かりやすく言えば、アンテナが衛星の信号を受信した後、チップにより経度と緯度を計算・処理し、衛星測位を実現する。今回発表された世界初の22nm測位チップのサイズは前世代の高精度チップの4分の1、消費電力は5分の1だ。
「これはセンチメートル級の高精度測位分野において画期的な意義がある」。李氏によると、消費電力の大幅な減少は、チップがより省エネであることを意味する。ドローンを例にすると、蓄電池で飛行任務を遂行しようとする場合、測位チップが電力を消耗しやすいのであれば、長時間飛行しないうちに着陸しなければならない。また測位機能を持つスマートウォッチやスマートブレスレットなどが、消費電力の少ない測位チップを使用すれば、使用時間を効果的に延長できる。次世代高精度測位チップは来年上半期に量産化される見通しで、自動運転、ドローン、ロボットなど、高精度測位を必要とするシーンで応用される。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年8月28日