習近平国家主席は23日夜、国連のグテーレス事務総長とテレビ会談を行った。新華社が伝えた。
習主席は、「現在もなお新型コロナウイルス感染症が世界中で拡大しており、世界の新型コロナ対策の手を緩めるわけにはいかない。中国は経験や手法を余すところなく各国と分かち合い、必要とする国々を引き続き支援していきたい。中国は国連機関、特に世界保健機関(WHO)が肝要なリーダーシップを発揮することを断固として支持し、国際協力と共同対策を強化し、人類衛生健康共同体を共に構築していく。中国は約束を履行し、ワクチン開発を完了して使用を開始した後は、これをグローバル公共財として、発展途上国におけるワクチンのアクセシビリティとアフォーダビリティの実現のために貢献していく」と表明。
また、「感染拡大は、グローバル・ガバナンス体制の不適応や不整合という問題も際立たせた。各国は現行の体制を覆して別のものを構築するのではなく、いかにして完全なものにするかを考えるべきだ。世界には一つの体制しかない。つまり国連を中心とする国際体制だ。世界には一つのルールしかない。つまり国連憲章を基礎とする国際関係の基本準則だ。中国はこれまでイデオロギーによる対立をしたことも、デカップリングを主張したことも、覇権を唱えようとしたこともない。我々が最も望んでいるのは、14億の中国国民により良い暮らしをさせ、人類のために一層の貢献をすることだ。だが、我々は国家の主権、民族の尊厳、発展の空間が損なわれることを座視することもなく、断固として自らの正当な権益を守り、国際公平・正義を守る」とした。
習主席はさらに、「各国は互いに結びつき、運命と苦楽を共にしている。国家、民族、文化、イデオロギーの境界線を乗り越え、全人類の観点に立って、人類運命共同体の構築を後押しし、我々が生存のよりどころとするふるさとである地球を共により良く建設する必要がある」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年9月24日