市場規模は3兆1185億円を超える
同白書によると、19年に全国都市部で飼われている犬・猫は9915万匹に上り、消費規模は2千億元(約3兆1185億円)を超えた。この千億元規模の市場が今もなお発展を続けている。
オンラインフードデリバリープラットフォーム「Eleme」が発表した「2020年ペットデリバリー報告」では、過去1年間に、Elemeのペット用デリバリー注文が前年比135%増加し、注文1件あたりの平均消費額は125元だった。キャットフード、ドッグフード、猫砂、ペット用缶詰、ペット用おやつなどの売上増加率は100%を超えたという。ここからわかるのは、人々がペットのためのオンラインショッピングをますます喜ぶようになったこと、ペットのためなら大枚をはたいても構わないと考えるようになったことだ。
ペット用デリバリーだけでなく、ペット業界のメディア企業も同じように発展を遂げている。星寵秀(ペットスター)はペットの動画を専門的に制作し、ネットで人気のペットをプロデュースする企業だ。同社が発表したデータをみると、20年の同社の売り上げは4倍近く増加している。今後は、個人メディアプラットフォームではTikTokか小紅書を中心にしつつ、bilibili(ビリビリ)と快手とも提携する。小紅書で協力にサインしたペット用アカウントはすでに800個を超えたという。
だが、過熱気味のペット市場だが冷静に眺める必要もある。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、ペットのトリミングや医療サービスを提供する店舗の多くが大きな打撃を受けた。業界関係者は、「ペット業界は今なお内部や外部でさまざまな問題に直面している。この業界に携わる人はオンラインでのサービス提供へのモデル転換のチャンスをつかんだ人しか、ボーナスを享受することはできないだろう」との見方を示す。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年10月28日