7月13日、莫干山鎮後塢村の陸禹蘭さん宅の改築。建材を担いで家へ運ぶ労働者。(姚海翔/人民図片)
第13次五カ年計画期間、中国はターゲットを絞った貧困脱却策の実施に力を入れ、さらに多くの力を投じ、よりターゲットを絞った措置を講じた。2015年から2019年にかけて、全国では登録貧困人口は5575万人から551万人にまで減り、貧困県の数は減り続け、貧困発生率は5.7%から0.6%にまで減り、貧困脱却の難関攻略は決定的成果を得た。2020年には現行基準下で農村の貧困人口は全て貧困を脱却し、貧困県は全て解消し、悠久の昔から中華民族を悩ませてきた絶対的貧困の問題に歴史的終止符が打たれた。中国は人類の貧困脱却の歴史に中国の奇跡を創造する。人民日報が伝えた。
5年の間に貧困者支援幹部が次々と村に入り、各家庭を訪れ、ターゲットを絞った貧困者支援の最後の道を切り開いた。中央政府は貧困者支援予算を年平均20%以上増額し、政策措置の1つ1つによって大きな課題を解決した。2015年から2019年にかけて、中国は貧困人口を毎年1100万人以上減らして、貧困脱却の新基準施行後に貧困削減人数が年々減るというかつての傾向を様変わりさせた。
第13次五カ年計画期間、貧しい大衆の所得水準は大幅に高まり、「三保障」(義務教育と基本医療、住宅の安全の保障)における突出した問題は全体として解決された。統計では、全国の登録貧困人口のうち90%以上が産業と雇用による貧困者支援を受け、3分の2以上が主に出稼ぎや産業によって貧困を脱却し、自力で貧困を脱却する能力を着実に高めた。2015年から2019年にかけて、全国の貧困地区農民の1人あたり可処分所得の伸び率は全国平均を上回り、登録貧困世帯の1人あたり純収入の伸び率は年平均30.2%に達した。
9月24日、河北省遵化市東旧砦鎮東旧砦村で秋桃を収穫する農民。(劉満倉/人民図片)
第13次五カ年計画期間、貧困地区の基本的公共サービスの水準は著しく高まり、貧しい大衆の基本的医療、義務教育、住宅の安全が保障された。村々に診察室が設けられ、不備のある義務教育学校10万8000校の運営環境が改善され、貧困者支援のための移転住宅建設が全て完了し、貧困人口960万人以上の住環境が改善された。条件を備えた建制村の全てに舗装道路が敷設され、農村送電網の電力供給は99%に達し、貧困が深刻な地区の貧困村のブロードバンド普及率は98%に達し、移動、電力使用、通信などにおいて貧困地区の大衆が抱えてきた長年の問題が一様に解決された。
中国の貧困削減策と貧困削減の成果を国際社会は一様に認め、高く評価している。国連のグテーレス事務総長は「ターゲットを絞った貧困者支援策は貧困人口を助け、『持続可能な開発のための2030アジェンダ』の定めた壮大な目標を達成する唯一の道だ。中国のノウハウは他の途上国にとって有益な参考となりうる」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年11月30日