北京市が1月3日に開いた記者会見で、北京市疾病予防管理センターの■星火副主任(■はまだれに龍)は、2日に同市で確認された新型コロナウイルスの新規国内症例1人の詳しい状況について説明した。
感染が確認されたのは生後8ヶ月の女児で、順義区南彩鎮の団地・彩苑小区に住んでいる。昨年12月31日に、母親と祖母の感染が確認されていた。そのため、濃厚接触者として指定施設で隔離され、医学観察を受けていた。そして、今月1日に、鼻咽頭と肛門から検体を採取してPCR検査を行ったところ、「陽性」が判明。1月2日に感染が確定した。臨床分型は普通型。現在すでに濃厚接触者8人も全員、指定施設で隔離され医学観察を受けている。
生後8ヶ月の女児は、父親と共に指定施設で隔離され、医学観察を受けているが、母親がそばにいないため、落ち着きを失っている状態で、粉ミルクを飲もうとしなかった。そこで、順義区婦女聯合会など関連当局は、指揮部やホテルと交渉し、母乳を保存できる冷蔵庫やミルクウォーマーなどを用意するよう手配。そして、親切な女性5人が冷凍の母乳を提供した。多くの人の協力の甲斐あり、現在、女児は母乳を飲み、落ち着きを取り戻しているという。無情なウイルスが猛威を振るう中、このように人間味ある行動が人々の関心を集めている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年1月5日