中国煤炭科工の最新情報によると、同社傘下の北京中煤が独自に開発し、天地奔牛が製造に参加した中国初の立坑掘進機「金沙江1号」がこのほど、雲南以礼河4級発電所再建プロジェクトの現場で初めて使用され、稼働に成功した。中国新聞網が伝えた。
中国煤炭科工によると、立坑井筒は地下プロジェクトの「喉」とされ、施工が難しく、工期が長く、安全リスクが高い。現時点で広く採用されている発破掘削では、掘削や掘屑の除去などの工程で、多くの人が長期的に井の中で作業しなければならない。労働の強度が強く、環境汚染が深刻で、崩壊、落下物、機械傷害事故が発生しやすい。岩石を爆破する代わりに機械で破壊することで、人々を過酷な施工環境から解放させ、新たな機械岩石破壊立坑掘下げ設備及び工法を形成し、立坑掘下げ設備の先端・スマート化を実現することが、鉱山立坑掘進技術の発展方向となっている。立坑掘進機は同設備及び工法の典型的な代表格だ。しかし同分野のキーテクノロジーと設備は長期的に、海外の少数の企業に握られていた。
そのため、中国煤科北京中煤は国家863計画を通じ、岩石破壊、材料、機械、電気、液圧、測量・制御、デジタル制御など複数学科の理論を総合的に活用し、長年の井筒掘進施工ノウハウと結びつけ、10年間の苦しい研究開発により「金沙江1号」立坑掘進機及び関連する機械岩石破壊工法システムの開発に成功した。機械による岩石破壊と掘進を完全に実現し、同分野の海外の設備独占と技術の壁を打破した。
これを踏まえた上で、中国煤科は近年カッタービット、工法、プロジェクトモデルなどの重点プロジェクトを打ち立て、研究を掘り下げている。設備を絶えず炭鉱、金属鉱山、非金属鉱山などに進出させ、井を掘削しても井に下りず、スマートに掘削できるようにしている。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年9月28日