USAトゥデイの紙面より
ワシントン・ポストの集計では、この「苦しみの1年」において、米国の新型コロナ感染症による死者数は平均して1日1370人、1時間57人で、毎分約1人の計算になる。NBCは「米国の人口は世界の5%足らずだが、死亡の20%以上が米国で起きている」とする。USAトゥデイはこの日を「我々の世代のD-デイ」と呼んだ。
ニューヨーク・タイムズは、米国の新型コロナ感染症による死者数は現時点ですでに第1次世界大戦、第2次世界大戦、そしてベトナム戦争での米国人死者数の合計を超えていると指摘した。米国人の670人に1人が新型コロナウイルス感染症で死亡した。ロサンゼルス郡ではこの数字は500人に1人近くになり、感染拡大の中心地の1つであるニューヨーク市では295人に1人になる。
新型コロナウイルスが人命を残酷に奪うことを、ニューヨーク・タイムズがこうした強く視覚に訴える方法で人々に警告したのは、今回が初めてではない。2020年5月24日、米国の累計死者数が10万人を超えた時にも、1面の全面を使って1000人近くの犠牲者の氏名とプロフィールを掲載した。20万に迫った時には、テキサス州のある芸術家が同州の死者を追悼するために多数の小旗を自宅の庭の芝生に挿した写真を1面に掲載した。
9月20日付ニューヨーク・タイムズの1面