米国は現在「希望に満ちた」時を迎え、1日当たり新規感染者数が激減し、死者数の増加も減速し、ワクチン接種が着実に進められている。だが変異ウイルスの脅威により、再び感染者数が激増する恐れが依然ある。米国の国立アレルギー・感染症研究所 (NIAID)所長で、トップレベルの感染症学者であるファウチ氏は、高度に発達した国である米国の対応は「大多数の国々よりひどい」と直言する。昨年3月のホワイトハウスの記者会見で、ファウチ氏は新型コロナ感染症により24万もの米国人が死亡する可能性を警告した。だが1年後、米国の死者数はこの2倍以上に達した。ワシントン大学のある研究機関は、米国の死者数は6月1日までに61万4000人を超えかねないと予測する。
歴史学者でハーバード大学元学長のドリュー・ギルピン・ファウスト氏は、「米国の医学と社会の成果から、多くの米国人は『我々はすでにいかなる事への準備もできている。我々はすでに大自然を征服した』と信じている。だが大自然に対するこうした征服感は、すでに今回のパンデミックによって粉砕された」と語った。
ワシントン大学の疫学者アリ・モクダッド氏は、「これは我々の歴史にとって悲しみの日となる。我々の子孫は歴史を振り返り、パンデミックに直面した際の我々の最大の失敗を責めるだろう。我々は人々を死なせることを許した。我々は先住民、中南米系やアフリカ系米国人といった弱者を守らなかった。我々は第一線の労働者を守らなかった」と語った。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年2月24日