サッカー・ワールドカップ(W杯)1次リーグF組で、日本はクロアチアと0-0で惜しくも引き分け勝ち点1を獲得した。
○…後半開始から今大会に初出場した稲本は「出場は久々だったので、難しかった」と振り返った。しかし周囲との連係に違和感はなく、中盤の底で冷静にボールをさばいた。対人プレーの強さと前へ出て行く推進力を見せ、後半30分には得意のミドルシュートも。「もう少し、2列目からの飛び出しがあればよかった」と反省はしたが、厳しい状況が続いた試合で久しぶりの存在感を見せた。
○…W杯初出場を果たした加地は、効果的なサイド突破でチャンスを作った。後半6分には右サイドで高原とのパス交換で突破して前線にボールを送り、柳沢をフリーにする好機を演出して期待に応えた。試合後は「勝ち点3を挙げられず残念。ブラジル戦も可能性があるので全力を尽くすだけ」と気を取り直していた。ねん挫していた右足首については「特に問題はない」と話した。
毎日新聞 2006年6月19日 9時50分