小池百合子環境相は1日の閣議後会見で、水俣病の被害者に対する地域医療と福祉を担当する「水俣病発生地域環境福祉推進室」(仮称)を新たに環境保健部内に設置する方針を明らかにした。熊本県や水俣市など関係自治体にも職員の派遣を要請する。設置日は未定だが、「できるだけ早く創設したい」としている。
小池環境相は同室を新設する理由について「国と自治体の職員が一緒になって、発生地域の融和や地域福祉など血の通った対策を推進していきたい」と述べた。被害者に対する救済策については、自民・公明両党の与党プロジェクトチームを中心に別途、検討する。
毎日新聞 2006年9月1日