サッカーの22歳以下(U22)日本代表は21日夜、熊本県民総合運動公園陸上競技場でU22米国代表と強化試合を行う。28日の北京五輪アジア2次予選第1戦の香港戦(東京・国立競技場)へ向け、現在の24人から登録メンバーを絞るための試合にもなる。日本代表候補合宿に参加していたGK林(流通経大)も合流を果たした。
反町監督は「香港戦を意識することなく、米国戦は真正面からぶつかりたい」と強調する。合宿ではさまざまな組み合わせを試すと同時に、最終ラインからボールをつないで試合を組み立てるビルドアップに重点を置いて練習した。
米国は天才少年の異名を持つ17歳のアドゥーは来日していないが、最終ラインでストッパーに入るDF水本(千葉)は「フィジカルは日本よりも高い。苦しい時間は我慢しようと話し合っている」と気を引き締める。MF本田圭(名古屋)も「米国はうまいイメージはないけど、速くて強い」と警戒する。
05年の世界ユース(現U20ワールドカップ)で、米国は日本と同じベスト16。成長度をはかるには格好の試合だけに、相手の圧力に慌てることなく、練習通りに後ろからボールをつないで崩したいところだ。
また、この試合には一世代下のU20から、19歳のGK林、DF福元(大分)、FW森島康(セ大阪)、18歳のDF内田(鹿島)の4人が召集された。さらに日本国籍を取得したFW李(柏)も加わり、生き残りをかけた競争は激しさを増している。新たな素材が加わることで、チームにどのような「化学反応」が生じるかも注目したい。【安間徹】
毎日新聞 2007年2月20日 19時13分