地方独立行政法人「大阪府立病院機構」は3日、府立3病院で血糖値測定器具のキャップを、厚生労働省通知(06年3月)に反して使い回していたと発表した。採血用針は交換していた。使用した患者は計約1000人。今後、患者を特定し、肝炎の検査を呼びかける。
島根県で不適正な使用が表面化したのを受けて調査したところ、急性期・総合医療センター(大阪市)で約140人▽精神医療センター(枚方市)で43人▽呼吸器・アレルギー医療センター(羽曳野市)で約850人--に対し、使い回しが判明した。「キャップ部分を消毒すれば問題ない」と解釈していたという。【高田房二郎】