千葉県松戸市の千葉大学女子学生殺人・放火事件で、警察へのその後の取材で、凶器は刃渡りが15センチ以上になる文化包丁のようなものである可能性が高いことが分かりました。
千葉県松戸市のマンションで遺体となって発見された千葉大学4年の荻野友花里さん。事件発覚から5日。これまでの捜査で、様々な事実が明らかになってきました。
去年暮れに荻野さんが以前アルバイトをしていた飲食店の関係者に送ったメール。
「なかなか連絡できず、すみません。私は元気です。今は実家に帰って来ています。お元気ですか?寒いのであまり無理せず、お体には十分気をつけて良いお年を迎えて下さいね。近いうちに伺います」まじめで明るかったという荻野さんに一体何が起こったのでしょうか。荻野さんの遺体の胸には、複数の刃物による傷があり、深さが11センチに達するものもあったと言います。死因は、胸を刺されたことによる出血性ショックでした。
千葉県松戸市にある現場マンション。2階の一室で荻野さんが殺害されているのが見つかったのですが、その後の調べで、凶器となった刃物は刃渡り15センチ以上の文化包丁のようなものである可能性が高いことが新たにわかりました。
しかし、この事件、いまだ不明な点も多いのです。最後に荻野さんの姿が確認されているのは今月20日、火曜日のことです。
荻野さんはこの日、友人宅に宿泊。2人は午後11時頃に就寝しましたが、翌21日の朝、友人が目を覚ましたときには荻野さんの姿はなかったと言います。さらにその日の午後1時から大学ではゼミの授業が行われましたが、荻野さんが姿を現すことはありませんでした。
また、この日の夜に出勤予定だったアルバイト先も無断欠勤しています。連絡がとれなくなってから2日たった22日。荻野さんを心配していた友人の女性が、自分の交際相手の男性に荻野さんの部屋を一緒に訪ねるよう依頼。そして午後8時20分頃、先に到着したこの男性が荻野さんの部屋から火が出ているのを発見し、通報しました。
部屋の中で遺体となって発見された荻野さん。友人宅に宿泊した20日の夜から発見される22日までの空白の2日間は、いまだ謎に包まれています。(27日19:07)