30日朝、秋田県で竜巻が発生し、住宅などに被害が出ました。
激しい雨と雷がとどろき、遠くには竜巻が見えます。30日午前9時半ごろ、秋田県能代市で竜巻が発生し、北西から南西へとすばやく移動していったといいます。
「怖かったですよ。火事かなと思ってたんですけど、竜巻っぽいなと思って、空を見たら黒い雲で異物が飛んでいた」(目撃した人)
竜巻により民家の屋根が飛ばされたり、ガラスが割れたりするなど、住宅や倉庫あわせて23棟に被害が出ましたが、けが人はいないということです。また、電柱2本が折れるなどして、102戸が一時停電しました。
この竜巻は、オホーツク海にある低気圧からのびる寒冷前線の通過に伴って発生したものとみられています。秋田県内では明け方から大気の状態が不安定となり、秋田地方気象台では3回にわたって県内に竜巻注意報を出し、注意を呼びかけていました。
気象庁によりますと、竜巻の月別発生確認数は9月の53件に次ぎ、10月は41件と、秋のシーズンが最も多く発生しています。気象台では、突風や被害の状況を詳しく調べています。(30日23:08)