一緒にいて死亡した女性に合成麻薬MDMAを譲り渡したとして、4日に逮捕状が出た押尾学容疑者ですが、まだ逮捕にはいたっていません。警視庁麻布警察署前からの報告です。
現段階で、押尾容疑者・身柄確保の情報は入ってきていません。捜査関係者によりますと、ともに逮捕状がでている1人の所在が分からなくなっているということです。
押尾容疑者は薬物を使用したとして1か月前に有罪判決を受けたばかりですが、警視庁捜査一課は押尾容疑者のこれまでの証言では田中さんが死亡した経緯に不審な点があるとみて捜査を続けてきました。
そんななか捜査一課が注目したのが、押尾容疑者が田中さんに送った「来たら、すぐいる?」といった内容のメールでした。
押尾容疑者は裁判などで一貫して「MDMAは田中さんからもらった」と証言し、メールについても薬物を示すものではないと否定していましたが、警視庁は押尾容疑者と交際した複数の知人女性から押尾容疑者が過去にも同じようなやりとりをし、自らMDMAを用意していたという証言を得たのです。
押尾容疑者がMDMAを積極的に用意し渡したことが裏付けられると、押尾容疑者には田中さんを保護すべき義務が生じる可能性が高くなるわけで、捜査一課は保護責任者遺棄容疑での立件も視野に入れています。
また、押尾容疑者の元マネージャーら2人についても田中さんの携帯電話を捨て証拠隠滅を図った疑いなどで逮捕状がとられていて、捜査一課は3人の身柄を確保でき次第、麻布警察署で取り調べを始める方針です。(05日20:45)