グラクソ・スミスクライン社の新型インフルエンザワクチンで、重い副作用が起きた問題。輸入を予定している日本は、カナダに調査団を派遣しましたが、その結果、副作用が起きた製品には品質上の問題が見つからなかったことを明らかにしました。
グラクソ社のカナダ工場で生産された新型インフルエンザワクチン。接種した7人に、通常より高い確率で呼吸困難などの重い副作用が起きていて、日本政府はカナダに調査団を派遣していました。
その結果、通常より高い確率で重い副作用が出た製品は、「特定の製品番号のもの」だということが分かりました。また、この製品に副作用の原因と関連づけられる問題は見つかっておらず、品質上の問題もなかったということです。
「専門家の方にも調査結果を招請に見て頂いて、特例承認というのを慎重にして頂くのが大原則でありますので」(長妻昭厚労相)
長妻大臣は、このように述べ、専門家の意見を聞いたうえで、ワクチンの承認について判断する考えを示しました。(08日17:44)