社会福祉の権威で厚生労働省付属の研究所の所長が、自分の著作の中で他人の論文を無断で引用していたことがわかりました。

　「（引用したのは事実？）そうですね、それはもちろん」

　こう話すのは国立社会保障・人口問題研究所の京極高宣所長です。

　京極所長は２００３年に出版された「京極高宣著作集」の中の論文で、国会図書館の調査員が書いた論文から大幅に引用したにもかかわらず、出典を明示していなかったということです。

　「（研究者としての立場でやった？）やってますから、非があれば非を認めますから。（引用したのは事実？）そうです」（国立社会保障・人口問題研究所　京極高宣 所長）

　京極所長は厚生労働省の審議会委員などを歴任し、介護保険制度の導入などを手掛けた社会福祉学の専門家として知られています。（07日17:35）