環境省は２７日、国として初めてサンゴ礁の生態系を守るための行動計画を策定したことを発表しました。

　「本日、サンゴ礁生態系保全行動計画を決定し、公表をさせていただきます。サンゴ礁の生態系を対象にした、国レベルでの初めての行動計画になります」（小沢環境大臣）

　小沢環境大臣は記者会見で、サンゴ礁の地域を視野に入れた行動計画を策定したことを発表しました。

　環境省によりますと、現在、日本の小笠原諸島などをはじめとする地域では、海水の汚染や気候の変化による海水の温度の上昇などによってサンゴが死んでしまっていて、４０年後には世界のサンゴ礁の３５％が消滅する危険性があるということです。

　行動計画の予算は１０００万円とまだ小規模ですが、関係する省庁や専門家で情報交換を行う会議を定期的に開催することや、サンゴ礁保護の研究などを行い、今後５年をめどに具体的な対策を実施していきたいとしています。（27日20:22）