イギリスを訪問中の天皇・皇后両陛下は、まもなくエリザベス女王の即位６０年を祝う昼食会に出席されます。それに先だって、両陛下は、東日本大震災で緊急援助活動を行ったイギリスの消防士らと懇談し、感謝の気持ちを伝えられました。

　エリザベス女王の即位６０周年を祝い、華やかに飾りつけられたロンドン市内。今回の両陛下のイギリス訪問には祝典への出席に加え、もう１つの大きな目的がありました。東日本大震災で国際社会から受けた支援に感謝を伝えることです。

　「皇后と私は、数多くの日本人と同様、英国の人々の対応に深く感動しました」

　震災支援に奔走したおよそ１００人のイギリス人を前に、天皇陛下は深い感謝の気持ちを述べられました。

　天皇陛下と言葉を交わした消防官、ロイ・ウィルシャーさん。震災直後、緊急援助隊を率いて岩手県大船渡市に入りました。

　「両陛下は我々のチームの援助に対し、お礼を述べられました」（消防官　ロイ・ウィルシャーさん）

　世界的なデザイナー、ポール・スミスさんは震災直後、反対を押し切って来日し、東京でチャリティー活動を行いました。

　「陛下は大変控えめで、とても喜んでおられ、感謝していました」（デザイナー　ポール・スミスさん）

　また、大きな日の丸を一面に据え、日本を励ます記事を掲載した新聞社の編集長は、被災地に改めてメッセージを送りました。会場は終始、和やかな笑顔に包まれていました。（18日18:01）