慶応義塾大学の男子学生が、「損が出ない株の取引システムを開発した」などともちかけ、投資家らから少なくとも６０００万円を集めたまま連絡が取れなくなっていることがわかりました。投資家らは近く、この慶大生を詐欺の疑いで刑事告訴する方針です。

　「慶応大学の現役の大学生ということだったので。ニューヨークの高校を首席で卒業したと聞いていたので、信じちゃいました」（投資家の男性）

　横浜市に住む投資家の男性。去年５月、慶応大学の男子学生にこんな投資話をもちかけられました。
　「株の値上がりや値下がりを自動で監視し、損が出ないように取引できるシステムを開発した」

　慶大生は、このシステムを使えば、少なくとも「年率２００パーセント」の利率が実現するなどと話しました。その後、男性は３５００万円を投資しました。しかし、今年２月以降、慶大生は海外に出国したまま連絡が取れなくなり、配当もほとんどなく投資金も戻ってきていないといいます。

　「もう一流の詐欺師ですよね」（投資家の男性）

　男性の弁護士によりますと、ほかにも同様の被害が確認されていて、投資総額は少なくとも６０００万円に上ります。

　「（ホテルの）最上階の個室、食事をするような所で高級ワインを飲みながらというかたちで。送り迎え用にマイバッハを使ったりしていたみたい」（投資家の男性）

　高級外車「マイバッハ」での送り迎えにホテルでの豪華な食事。投資家らは先月、慶大生に対し、およそ３２００万円の返還を求める訴えを東京地裁に起こしましたが、慶大生からの連絡はありません。有名大学の学生による投資詐欺なのでしょうか・・・。投資家らは近く、この慶大生を詐欺の疑いで警視庁に刑事告訴する方針です。（21日16:00）