菅義偉官房長官は5日午前の記者会見で、農業協同組合(農協)改革をめぐり、自民党の農林関係議員がまとめた改革案に対して与党内でも反発する声が広がっていることについて、「農業の発展のため政府・与党でよく連携しながらしっかりとした案をまとめたい」と述べ、議論の進展に期待を示した。
自民党の作業部会が示した改革案は、地域農協を束ねる全国農業協同組合中央会(JA全中)を一般社団法人化することが柱。地域農協への関与が弱まるとみて、JA全中は強く反発している。春の統一地方選を控え与党内にも慎重な声が出ており、菅氏は「いろんな考えがあるのは当然のこと。西川公也農相を中心に(改革案を)詰めていただいている」と語った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕