【NQNニューヨーク=大石祥代】5日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比30銭の円安・ドル高の1ドル=117円50~60銭で終えた。米長期金利が上昇したことを受け、将来的な日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いがやや優勢となった。
もっとも、6日には1月の米雇用統計の発表を控えている。ニューヨーク市場では結果を見極めたいとして、積極的に円の下値を追う動きは限られた。
5日発表された週間の米新規失業保険申請件数は前週から増加。2014年12月の米貿易収支は赤字幅が拡大したが、米経済指標を手掛かりとした円相場の反応は限定的だった。
円の安値は117円60銭、高値は117円25銭だった。
円は対ユーロで大きく反落し、前日比1円85銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=134円85~95銭で終えた。欧州中央銀行(ECB)は4日に金融機関に対する資金供給の担保として、ギリシャ国債などの受け入れを停止すると発表。対円でも急速なユーロ安が進んだ反動から、5日は目先の利益確定を目的とした円売り・ユーロ買いが出た。
ユーロは対ドルで反発した。前日比0.0125ドル高い1ユーロ=1.1470~80ドルで終えた。米雇用統計の発表を前に、持ち高調整や利益確定を目的としたユーロ買い・ドル売りが活発になった。
ユーロの高値は1.1499ドル、安値は1.1391ドルだった。