【ＮＱＮニューヨーク＝古江敦子】10日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均は３営業日ぶりに反発した。終値は前日比139ドル55セント（0.8％）高の１万7868ドル76セントだった。ギリシャの債務問題を巡り、同国政府と欧州連合/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EAE7E1E7E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX（ＥＵ）らの交渉が進展するとの思惑が浮上した。投資家心理が好転し、米市場でも株式の運用リスクを積極的に取る動きが広がった。

一部報道で、欧州委員会/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EAE6E1EAE2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXがギリシャへの支援策を巡って妥協案を提示すると伝わった。９日開幕した20カ国・地域（Ｇ20）財務相・中央銀行/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E4E1EAE2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総裁会議では、米政府が欧州連合（ＥＵ）に対して信用不安が再燃しないように新たな支援策での合意を要請すると報じられたこともあって、市場ではギリシャの債務問題を巡る交渉の不透明感がいったん後退したとの見方が広がった。ギリシャやドイツなど欧州の株式相場が総じて上昇したことを受け、米株式相場にも買いが広がった。ダウ平均は上げ幅を160ドル超まで広げる場面があった。

ハイテク比率が高いナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数も３営業日ぶりに反発し、61.633ポイント（1.3％）高の4787.645と、2014年12月29日以来およそ１カ月ぶりの高値を付けた。スイスフラン建て債を発行したと伝わったアップルが過去１年（52週）の高値を更新したほか、ネット検索最大手グーグルなど時価総額/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE0E7E7E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXが大きい銘柄が上昇し、指数を押し上げた。

業種別Ｓ＆Ｐ500種株価指数は全10業種のうち「公益事業」や「ＩＴ（情報技術）」、「ヘルスケア」など９業種が上げた。一方で「エネルギー」は下落した。ニューヨーク証券取引所（ＮＹＳＥ）の売買高は約７億8000万株（速報値）、ナスダック市場（同）は約17億3000万株だった。

個別銘柄では、飲料のコカ・コーラが買われた。10日朝に発表した14年10～12月期決算では業績が市場予想ほど落ち込まず、世界の出荷量が増加したことが好感された。金融のゴールドマン・サックスから50億ドル（約6000億円）相当の自社株を買い取ると発表した製薬のファイザーも高い。