17日午前の東京外国為替市場で、円相場は上げ幅を広げた。10時時点では1ドル=118円31~34銭近辺と前日17時時点に比べ29銭の円高・ドル安水準で推移している。日経平均株価が一時100円超下げる場面で、歩調を合わせるように円買い・ドル売りが優勢になった。対ユーロで円買いがやや強まると、対ドル相場でも円高・ドル安が進んだ。
10時前の中値決済については「ドルは不足気味」(国内銀行)というものの、相場に影響を与えるほどの円売り・ドル買いは出なかったもようだ。
円は対ユーロで一段高となった。10時時点では1ユーロ=134円08~12銭近辺と同1円46銭の円高・ユーロ安水準で推移している。一時133円96銭近辺と、今月9日以来、約1週間ぶりの高値を付けた。16日のユーロ圏財務相会合で、ギリシャ債務問題を巡る欧州連合(EU)とギリシャ政府との交渉が決裂したことを蒸し返し円買い・ユーロ売りが入った。
ユーロは対ドルでやや下げ幅を広げた。10時時点では1ユーロ=1.1331~35ドル近辺と同0.0097ドルのユーロ安・ドル高水準で推移している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕