17日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は下げ渋り、1万7900円台前半で推移している。前日に日経平均は7年7カ月ぶりに1万8000円台を回復しており、達成感から利益確定売りが出やすい局面にあるが、市場では「押し目買い意欲が強い」(証券ジャパンの大谷正之調査情報部長)との指摘があった。
外国為替市場で円相場は1ドル=118円20~30銭台と前日に比べて円高・ドル安だが、日経平均先物や現物株相場も下げ渋っている。前日に上昇が目立っていた三菱UFJや三井住友FGなど銀行株がしっかりした値動きをしている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反落しているが、下落率は日経平均より小幅にとどまる。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5608億円、売買高は5億9961万株。東証1部の値下がり銘柄数は828、値上がりは821、変わらずは211。業種別TOPIXは鉱業やゴム製品の下げが目立つ一方、その他製品や陸運業が上昇している。
前日の取引時間終了後に発表した1月の月次売上高が伸び悩んだことでファンコミが急反落し、東証1部の値下がり率首位。トヨタやソフトバンク、JTも安い。一方で、前日大幅上昇していた大豊建にきょうも買いが膨らみ大幅高。日産自やヤマダ電が上昇している。
東証2部指数は小幅続伸して推移。アートSHD、リアル、ピクセラが上昇している。半面、ソディックが安いほか広ガスが大幅安となっている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕