【キエフ=共同】ロイター通信などによると、旧ソ連モルドバ議会は18日、欧州統合路線を掲げる自由民主党が推薦した実業家キリル・ガブリッチ氏(38)を賛成多数で新首相に承認、内閣が発足した。
ガブリッチ氏は承認後、欧州連合(EU)との関係深化を目指す方針を示した。11月末の議会選で親欧州政党の自民党、民主党、自由党の3党が多数派を維持し、親欧州路線の継続が固まっていた。
モルドバは親ロシア住民が一方的な分離独立を宣言した「ドニエストル共和国」を抱える。ロシアはモルドバ産のワインや野菜の輸入を止めて圧力をかけたり親ロ政党を後押ししたりしながら影響力維持に躍起になっている。