三菱東京UFJ銀行は25日、3月の住宅ローン金利を一部引き上げると発表した。主力の10年固定型の最優遇金利を、過去最低だった2月より0.1%上げて年1.2%とする。指標となる長期金利が2月に入りやや上昇したため。10年固定金利の引き上げは5カ月ぶりで、ほかの大手銀行も追随する可能性がある。
5年固定金利は0.05%上げて0.95%とし、変動金利は0.775%で据え置く。
各行は国債利回りなどを参考にして、住宅ローン金利を決めている。長期金利の指標となる10年物国債利回りが1月に過去最低の0.195%まで低下したため、三菱東京UFJなど3メガ銀行は2月の10年固定金利を1.1%に下げていた。3月の住宅ローン金利はやや上昇するものの、10年固定は1年前と比べるとなお0.15%低い水準だ。