サッカー日本代表の新監督について、日本協会が前アルジェリア代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏(62)に就任オファーを出すことが25日、わかった。候補者選定を進めてきた霜田正浩強化担当技術委員長と東京都内で会談した大仁邦弥会長が「今までの報告を受けた。(技術委の推薦を受けて)その方向で進めるということ」と語った。今後、年俸など条件面の交渉に入る。
ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のハリルホジッチ氏は昨年のワールドカップ(W杯)ブラジル大会でアルジェリア代表を初の16強に導き、決勝トーナメント1回戦で優勝国ドイツに延長戦の末に惜敗した。クラブでもフランスリーグなどで監督を歴任。現役時代には旧ユーゴスラビア代表として1982年W杯スペイン大会に出場した。
日本協会は3日に八百長疑惑で告発されていたハビエル・アギーレ監督を解任。後任について霜田委員長が欧州などで情報収集していた。当初は元デンマーク代表のミカエル・ラウドルップ氏やイタリア1部・ローマなどを指揮したルチアーノ・スパレッティ氏らも候補に挙がったが、クラブとの契約が残るため交渉が難しいと判断。22日の臨時技術委員会で現在フリーのハリルホジッチ氏を第1候補とした。