【NQNニューヨーク=川内資子】米ディスカウントストア大手のターゲットが25日発表した2014年11月~15年1月期決算は、最終損益が26億4000万ドル(約3100億円)の赤字(前年同期は5億2000万ドルの黒字)だった。子供向けや健康関連を中心に売り上げが伸びる一方、不採算だったカナダ事業からの撤退に伴う費用を51億ドル計上したことが響き赤字に転じた。
売上高は前年同期比4%増の217億5100万ドルと、市場予想(216億3000万ドル程度)を上回った。特別項目を除く1株利益は1.50ドルと市場予想(1.46ドル)より大きかった。
15年2~4月期の1株利益は0.95~1.05ドルと見込む。市場予想は1.04ドルだった。
25日の米株式市場でターゲット株は続伸した。前日比0.20ドル(0.3%)高の77.15ドルで通常取引を終えた。市場予想を上回る業績を好感した買いが入り、一時は過去1年(52週)の高値を付けた。一方で、2~4月期の利益見通しが慎重との見方を背景にした売りも出て、下げに転じる場面もあった。