【ブリュッセル=御調昌邦】欧州連合(EU)統計局は2日、ユーロ圏(19カ国ベース)の1月の失業率が11.2%となり、前月に比べ0.1ポイント改善したと発表した。失業率の低下は3カ月連続で、2012年4月以来の低さとなった。雇用情勢は最悪期を脱したが、失業率はなお歴史的な高水準にある。
国別にみると、ドイツの失業率は4.7%で、前月に比べ0.1ポイント改善した。景気低迷が長期化しているフランスも10.2%で0.1ポイント低下した。イタリアとスペインも小幅に改善した。14年11月分が最新のデータであるギリシャは25.8%と極めて高い水準となっている。