アサヒ飲料と大塚製薬は2日、自動販売機での清涼飲料の販売で業務提携したと発表した。アサヒの缶コーヒー「ワンダ」と大塚製薬のスポーツドリンク「ポカリスエット」を3月から供給し合い、お互いの自販機で販売する。消費増税などで飲料業界の販売競争が厳しさを増す中、主販路の自販機で連携することで販売増につなげる。
アサヒと大塚製薬、大塚グループで自販機事業を担う大塚ウエルネスベンディング(東京・千代田)が業務提携した。アサヒの自販機の保有台数は約28万台で、大塚は約10万台。アサヒは手薄なスポーツドリンクの分野を補強することで自販機の商品力を高める。
飲料総研(東京・新宿)によると、2014年の飲料市場は前年比2%減と5年ぶりのマイナス。特に自販機は昨年4月の消費増税で各社が販売価格を引き上げており、苦戦が続いている。