川崎市川崎区の多摩川河川敷で中学1年上村遼太君(13)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された17~18歳の少年3人のうち、17歳の2人が「事件後に衣服を燃やしたのは、18歳の少年の指示だった」と供述していることが5日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、18歳の少年は「カッターナイフを使い、殺害した」と供述。自分が事件を主導したという趣旨の供述もしており、川崎署捜査本部は、証拠隠滅も指示したとみている。
捜査関係者によると、死亡推定時刻の約1時間後の2月20日午前3時ごろ、河川敷から約700メートル離れた公園のトイレでぼやがあり、服とみられる燃えかすや上村君が履いていた靴とメーカーが一致する焼けた靴底が見つかった。
17歳のうちの1人は「18歳が『燃やそう』と言った。指示されてコンビニでライター用オイルを買い、自転車の前かごに服を入れて運んだ」と詳細な供述をしている。
3人の供述には食い違う点もあり、捜査本部は慎重に調べている。〔共同〕