【マニラ=共同】太平洋戦争で米軍の攻撃を受け、フィリピン中部シブヤン海に沈んだ旧日本軍の戦艦武蔵とみられる船体を発見した米資産家ポール・アレン氏は7日、新たに艦橋やかじ、スクリューなどを撮影した映像を公開した。
アレン氏は短文投稿サイト「ツイッター」に動画を掲載。指揮系統が集中していた武蔵の艦橋のほか、4つあったスクリューのうち左舷外側に設置されていたものが見つかったと説明している。また巨大なかじはほぼ原形を保っているが、表面はさびに覆われていた。
船体をめぐっては、フィリピン国立博物館が5日に調査チームを立ち上げており、アレン氏から映像や調査データの提供を受けながら、真偽も含めて検証する。同博物館は既に日本政府当局者とも非公式に接触し、今後の取り扱いについて意見交換を始めた。
ポール・アレン氏が新たに公開した、戦艦武蔵とみられる船体の艦橋部分を撮影した映像=共同
船体のタービンを撮影したとする映像=共同